しぶたこどもクリニック

和歌山市の小児科「しぶたこどもクリニック」
ご予約・お問合せ
073-456-6900

しぶたこどもクリニック

MENU
電話する

舌下免疫療法

Allergen immunotherapy

舌下免疫療法Allergen immunotherapy

当院では6歳以上の季節性・通年性アレルギー性鼻炎のお子さまに舌下免疫療法をお勧めしています。
舌下免疫療法の適応があるかどうか、初回診察時に血液検査が必要です。他院での血液検査結果があればお持ちください。
一般診察時間帯、予防接種・健診時間帯のどちらでも診察は可能ですが、お電話で予約をお願いいたします。

舌下免疫療法

舌下免疫療法とは

舌下免疫療法は、アレルギーとなる原因物質を含んだ内服薬を舌下に投与することで、原因物質に対するアレルギーが現れないように身体を少しずつ慣らしていく治療法です。

スギ花粉症、ダニのアレルギー性鼻炎で悩んでいる患者を対象に、症状の軽減または根治が期待できるアレルギー免疫療法のひとつで、従来の注射でおこなう皮下免疫療法に比べて、痛みや副作用も少ないのが特徴です。当院では6歳以上のお子さまにおすすめしています。

舌下免疫療法の効果

スギ花粉症やダニのアレルギー性鼻炎による鼻汁や鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー症状が軽減され、薬の服用量を減少させることが期待できます。ただし、すべてのお子さまに効果があるとは限りません。厚生労働省の発表では、約8割の患者に効果が現れています(10-20%の患者では全く効果がないとされています)。

舌下免疫療法の開始時期

スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、花粉飛散時期に開始できませんので、飛散が終わった6月から12月の間に開始します。ダニのアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法においては、基本的に1年中開始できますが、スギ花粉症をあわせてもっているお子さまの場合は花粉飛散期が終了してからの開始をおすすめします。

舌下免疫療法の治療期間

年単位の治療が必要で、治療開始してから最初の数回は2週間ごと、その後は1ヶ月に1回通院していただくことになります。 まず開始してから1-2年目で効果を確認します。効果があれば、合計3-5年間毎日継続して内服します。効果があるかどうかも1-2年みないとわかりません。また、短期間で治療を終了すると、治療終了後の効果が持続しないと考えられます。

舌下免疫療法の副反応

口の中にアレルギーの原因となるものをいれますので、アレルギー反応がでる可能性があります。舌下免疫療法開始直後や、増量期に副反応が現れることがあります。ダニの舌下免疫療法の副反応は、スギ花粉症の舌下免疫療法よりも強くおこりやすいとわれています。気管支喘息とアレルギー性鼻炎の両方を持っている方に舌下免疫療法を行うと、気管支喘息の症状を一時的に悪化させる可能性があるため、しっかりと気管支喘息の症状がコントロールされていないと開始できません。舌下免疫療法中に気管支喘息の悪化があれば、一時的に舌下免疫療法を中断することもあります。

以下の副反応がみとめられることがあります。

  • 口の中の腫れや口内炎などの口腔内アレルギー症状
  • のどのかゆみ
  • くしゃみ、はなみずなどの鼻炎症状
  • 吐き気、腹痛などの消化器症状
  • ぜんそくや息苦しさなどの呼吸器症状
  • 意識消失などのアナフィラキシーショック

口の中の違和感や鼻炎症状が出たときには、普段の治療で使用しているお薬の併用は可能です。ステロイド(副腎皮質ホルモン)の飲み薬の併用は免疫療法の効果を下げますので、常用しているお子さんは治療ができません。ステロイドの点眼・鼻噴霧・吸入・軟膏は併用可能です。舌下免疫療法治療中に薬の併用で心配なことがあれば相談してください。

当院で治療を希望される方へ

まずは、治療ができるかの適応をきめるために血液検査などを行います。その結果で適応があれば治療を開始します。他院での血液検査結果をお持ちの方は持参してください。いずれにしても、最初の受診日は治療について説明をさせていただくのみで、治療開始はいたしませんので、ご理解のほどお願いいたします。

安全に治療を行うための規定で、初回の舌下投与は当院内で行い、投与後30分以上院内で経過観察する必要があります。 午前の一般外来であれば、順番予約をお取りになった上で受診してください。午後の予防接種・健診外来での受診を希望される方は、事前にお電話で予約をお願いいたします。