赤ちゃんや子どもは、病気に対する免疫が大変未熟です。生まれる前にお母さんからもらった免疫(抗体)も数ヶ月たてば弱くなってしまいます。
病気にかかってしまうと、重い後遺症が残ったり、命が脅かされることもあります。そうならないための最も安全で確実な予防方法が予防接種です。
生後6ヶ月までに受けたいワクチンは6-7種類(接種回数は15回以上)あります。多数のワクチンを1本ずつ受けていると接種が遅れがちになり、予防できる病気も予防できなくなります。保護者の方も毎週接種のために通院しなければなりません。早く確実に免疫をつけてお子さんを病気から守るために、当院では同時接種をおすすめしています。
同時接種に関する日本小児科学会の見解は下記の通りです。
- 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンに対する有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない。
- 複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない。
- 同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない。
同時接種が不安という方や、お子さんがかわいそうと思われる方は、おっしゃってください。保護者の方と相談の上、スケジュールを決めていきますのでご安心ください。
ワクチンデビューは生後2ヶ月のお誕生日がおすすめです。
例えば4月2日生まれの赤ちゃんなら、6月2日から接種開始できます。お子さんの1ヶ月健診が終わったら、生後2ヶ月になる前に当院にお問い合わせください。2ヶ月を過ぎたお子さんも、お子さんの年齢やこれまでの接種歴を元に、優先するワクチンから接種スケジュールを組ませていただきます。
当院のワクチンスケジュール
(2024年4月以降に初めての予防接種を開始する生後2か月の赤ちゃんの例)
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生後2ヶ月のお誕生日になったら、ロタワクチン、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、4種混合ワクチン(2023年4月から4種混合ワクチンも生後2ヶ月から接種可能です)を接種しましょう。
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生後5ヶ月を過ぎたらBCGを接種しましょう。
- 3
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- 1
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生後2か月のお誕生日になったら、ロタワクチン(当院はロタテックです)、5種混合、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンを接種しましょう。
- 2
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生後5か月を過ぎたら、BCGを接種しましょう。
- 3
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1歳になる前にB型肝炎ワクチン3回目を忘れず接種しましょう。生後6ヶ月を過ぎていれば、日本脳炎1回目も同時に接種できます。
- 4
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1歳のお誕生日になったら、MRワクチン(I期)、水痘ワクチン1回目、おたふくかぜワクチン1回目(自費)、5種混合(追加)、肺炎球菌(追加)を接種しましょう。
(参考)
・0歳のワクチンスケジュール(VPDを知って子どもを守る会)
・7歳までのワクチンスケジュール(VPDを知って子どもを守る会)
予防接種は完全予約制です。WEB予約またはお電話で予約をお取りください。予約の状況により、希望日にご予約いただけない場合もあります。あらかじめご了承ください。
それぞれのワクチンの詳細や、推奨スケジュールは以下のサイトを参考にしてください。
・和歌山市感染症情報センター(こどもの予防接種)
当院で可能な予防接種
※ご両親以外の方が付き添いされる際は、必ず委任状をお持ちください。
委任状ダウンロード